Members Column メンバーズコラム
夏まつり
藤家寛 (豊中市役所) Vol.224
夏真っ盛り、今年の夏は暑すぎですね。
今年の夏は、週末ごとに夏まつりで汗を流しています。
息子のサッカーチームや子ども会としての出店、中学校のPTA安全対策委員長、などの様々な役回りで自分の地元の祭りへ。さらに仕事の関係で豊中まつりへ…。テントを張り、提灯をつけ、フランクフルトを焼き、輪投げの店番、安全対策巡視(仰々しいですが、うろうろ会場を二周歩くだけ…)等々。
なぜか、地元でのお役目が一度にこんなに重なるのか…毎週続くとさすがに疲れがとれない…。
まあ、しかし、声がかかるだけありがたいと思い、これもご縁と引き受けたことです。
♪ 10年は ひと昔 暑い夏
おまつりは ふた昔 セミの声
思わず よみがえる 夏の日が
あぁ今日は おまつり 空もあざやか
ご縁と言えば、KNSとの出会いは、私の社会人生活において、かなりの重大なご縁の一つです。
豊中市も私自身も産業振興を体系的に理解も実践もしていなかった11年前、よく分からんまま道頓堀のくいだおれに行った際の衝撃、産業振興への自治体としての、そして自治体職員としての姿勢を形作る上での刺激に満ち、力を貸していただける多くの人脈が目の前に広がっている…ここに集まる人と情報は確かだと、体で感じた瞬間でした。以後、豊中で積み重ねた産業振興策は、KNSのノウハウと人脈がベースとなっております。
♪ 自転車のうしろには 妹が
ゆかた着て すましてる かわいいよ
もらった おこづかい なくすなよ
ああ今日は おまつり 早く行こうよ
さて、一度構築したものは、手入れせずば、崩れ果てるのみ。
今、豊中で構築した産業振興の方針と事業内容は、ここ10年の経験から紡ぎだしたもの。
これからの産業振興策としても万全とは驕るなかれ。
♪ 綿菓子をほおばればすぐとける
友達もみんな居る 笑い声
道には並ぶ店 オモチャ売り
ああ今日は おまつり 何を買おうか
振り返ると、産業振興の主人公は事業者であり、その主人公の活躍の場を用意すること、機会を等しく保障すること、様々な可能性を拡げること、逆に言えば、生き物である経済の姿を先回りしてしかも豊中という狭い枠の中で捉えないことや、役所の従来の枠組みで現場を見ないこと…等を心がけてきたに過ぎない。
具体的施策は、その都度その都度、必要なもの、適応するものを提案するのみ。
新しく構築した枠組みは、早晩従来の枠組みとなる…。
十年は、ひと昔。