Members Column メンバーズコラム

7年間の思い出 – KNSとMebic

堂野智史 (KNS世話人(メビック扇町))  Vol.9

堂野智史

みなさん、こんにちは。堂野です。とうとう私が担当する順番が回ってきました。
KNSとMebic。私にとっては偶然同時にスタートした2つの活動です。立ち上げから早7年。
当時40歳だった私も今ではもう47歳です。早いものですね。
今、7年前を思い起こせば、2001年秋に第一回目のINS in 大阪を大阪駅前で開催した後、
2002年秋に第二回目を大阪・ミナミの「くいだおれ」で開催し、それに端を発してKNS発足ムードが高まり、
その半年後にKNSを立ち上げました。

今も世話人として一緒に活動している何人かがこの当時からの仲間です。
この頃はまだKNSという名称はありませんでした。
当時、私はシンクタンクの研究員。Mebicへの転職話などは全くなく、
シンクタンクの研究員としてKNSの活動に関わろうと思っていました。
その矢先、転職の話が舞い込み、晴れてMebicへ。

KNSとMebicの両方に関わりながら、活動を面白くし、継続していくためには
どうすればいいかをみんなで考えながら、日々試行錯誤、悪戦苦闘してきました。
おかげさまで、2003年6月の第一回定例会を皮切りに活動回数約500回。
本当によく飲みましたね。

また、この間、非常に多くの人と出会いました。配布した名刺は何と1万枚以上。
3月に開催したMebic最後の定例会や先週開催したMebicのフィナーレイベントにも
大勢のみなさんにお越しいただき、本当に多くの方に支えられてきたことを実感し、
感謝しています。

いろんな人と出会い、話をし、いろんなことを見聞きし、考え、実践しているうちに、
みなさんから多くの影響を受け、自分自身のスタイルや関心事も変わったような気がしています。
当時の私を知る仲間からは、「一体どうしたの?」という声が聞こえてきそうです。

なかでも顕著なのは、(1)外見、(2)アートに対する関心、(3)クリエイティブへのこだわりの3つです。

着任当時は、スーツを着て、ネクタイを締めて、いかにもビジネスマンといった堅いイメージで
仕事をしていましたが、3年半ほど前からカジュアルに切り替えました。
クリエイターとのコミュニケーションを容易にするためです。
今では公式会議にもカジュアルな服装で出かける有様。
カジュアルな服装にすると、毎日服装を考えなければならず、
これが自分自身の感性を磨くことにつながるとか。
言い得て妙なりで、最初は出がけに時間がかかり、なかなか大変でした。
また、スリムなズボンをはくために、10キロ以上減量し、体型も若干スリムに・・・。
自分自身、肉体的には相当年をとりましたが、外見はもちろん考え方や関心事も明らかに若返ったように思います。
自分より10-15歳くらい若いクリエイターとつきあう機会が増えたことも、その一因かなと思います。

メビックに着任するまでは、アートには全く興味がなく、見向きもしませんでした。
(これでも中学時代は、音楽と美術の成績は大変良かったんですよ。)
しかし、何がきっかけだったのかはわからないのですが、数年前から無性に現代アートの作品を見たくなるのです。
内容はよくわからないことが多いのですが・・・。
他都市を訪問した際などに、時間的に余裕があれば、必ずといっていいほど美術館を訪問しています。
最近では、東京・六本木の21_21DESIGN SIGHTで行われていた「Christo and Jeanne-Claude展」、
金沢21世紀美術館で行われていた「Olafur Eliasson “Your chance encounter”」が特に印象に残りました。
二つともとても良かったですよ。「どこがよかったの?」と聞かれても説明はできないのですが・・・(笑)。

クリエイティブへのこだわりについては、制作物のクリエイティブという側面だけではなく、
クリエイティブに発想するという点にこだわるようになりました。つまり、物事の表面だけを追いかけたり、
固定観念や既成概念にとらわれることなく、自由かつ柔軟に物事の本質を突き詰める努力をする
という姿勢を結構気にするようになりました。例えば、仕事である事業を行う時、その事業は、
誰のために何のためにあるべきなのかといったそもそも論にこだわり、自問自答することがよくあります。
(周りの人は鬱陶しいかもしれませんが・・・)また、その目的を達成する手法も、既存の枠にとらわれず、
絶えず自分で考え、組み立てる努力をするよう心がけています。
とにかく、目的達成のためには、自分自身が持つ経験や知識を駆使し、
様々な角度からクリエイティブに発想する姿勢が大事だということに気づかされました。

自分自身にこんな変化があった7年間ですが、過ぎてみればあっという間。
気づけば既にアラフォーを過ぎていました。40代の青春をKNS、Mebicとともに歩んだことになりますが、
そこでいろんな人と出会い、仲間として、友人としてみなさんといい関係を築くことができたことは、
私自身にとって大きな財産になっています。

Mebic自体、本日限りで水道局庁舎での事業運営を終了しますが、事務所機能のみを移転し、
1年後のリニューアルオープンに向け準備活動を行います。
KNSの活動拠点でもあったMebicがこのような状況ですので、
この間、今までのように頻繁には活動ができなくなるかもしれませんが、
KNSやMebicで培った関係性の資産を大切に、地道に活動を積み重ねたいと思っています。
今後もみなさんと一緒に明るく元気に笑顔で活動していきたいと思いますので、
一層のご支援、ご協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

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