伊賀流忍術 “Win-Win”の巻
福岡秀明 (伊賀市役所)
Vol.738
みなさんこんにちは。
“伊賀流忍術発祥の地”三重県伊賀市の福岡です。
伊賀市役所に入庁し35年、11回の人事異動を重ね、現在、財務部に所属しています。「財務部って?」と言いますと、市庁舎の管理や市有財産の管理・活用、また、財政や、市民税の課税・収税を行っているところです。財政や税関係とかは、ちょっとお堅いように思われますが、資産活用セクションの取り組みを少しご紹介させていただきます。
伊賀市では人口減少等の進行に伴い、税収等の財源が減少することが見込まれることから、また、社会保障費や高度経済成長期に整備された公共施設の老朽化に伴う修繕にかかる費用などの財政需要が増大していく中、効率的・効果的な行財政運営を行うために、市の未利用地や施設を活用することで経費の縮減を行うことを目的として取り組んでいます。
例えば、学校など統廃合で使わなくなった校舎や施設を民間事業者の方にご活用いただき、市のお金を使わず、また、民間事業者にとってもイニシャルが安価で利用することができ、利益を生む取り組みに力を入れています。直近では、この4月から廃校となった校舎や体育館で“陸上養殖”を行う事業がスタートする予定です。また、民間事業者からの提案により、市の庁舎や敷地、設備などを活用し、市のお金を使わず、電気代や水道代などの削減を行う事業の導入も手掛けています。これは、市役所庁舎や駐車場用地、各施設、市が所有するため池等を活用した太陽光発電や、市の公共施設(学校含む)の水道などを活用した節水事業、また、学校の教室の照明や、市が所有する道路街灯などのLED化事業などで、民間事業者が太陽光発電設備や節水機器、LED設備の投資を行い管理するもので、市は使用料を支払いますが、今までのランニングコストが安くなるとともに維持管理費用(修繕等)が不要となるものです。伊賀市もゼロカーボンシティ宣言を行っており、財政政策と環境政策の切り口からこれらの事業に取り組んでいます。
更には、市が所有していた温泉施設など、行政が行わなくてよいものは民間事業者にお売りするなどを行っています。市町村合併により伊賀市には“やぶっちゃ温泉”と“さるびの温泉”の2つの施設を抱え、長年にわたり団体等に指定管理を行っていましたが、サービスの向上等を目指し民間事業者へ譲渡することにより、施設利用者からは良い評価をたくさんいただいています。また、市としても年間数千万円の経費の縮減を行うことができ、子どもの給食費や医療費の無償化の財源に活用しています。
私自身、財政セクションに長年従事していますが、抑制を中心とした行財政改革だけではなく、「ひと・もの・かね」の限られた資源を有効活用し、“スクラップアンドビルド”や“選択と集中”などによりコストの縮減を行うことで財源を生み出し、新たな投資により健全化や活性化を図る、積極型の行財政改革に取り組んできました。
例にあげた取り組みは一部となりますが、伊賀市公共施設最適化計画に基づき行っているもので、私は2年間この取り組みに携わっていますが、民間事業者の技術力や提案に感銘を受けるほど、久しぶりにディープな衝撃があった仕事の一つと感じています。伊賀市では、市も民間事業者も双方にとってメリットがある事業の募集をこれからも行っていきたいと考えています。
KNSメンバーのみなさんも、伊賀市とご一緒に“Win-Win”の取り組みをしませんか!自社技術の中で、「こんなアイデアがあるよ」とか、「こんなこと事業化したらメリットありますよ」など、是非ご提案をお待ちしています!ご興味、ご不明な点があれば、遠慮なくお問い合わせください!!