Members Column メンバーズコラム

わたしと、ちょっぴり香川県の紹介

 Vol.730

最近、KNSの定例会に参加できていなくてすっかりご無沙汰しております。

また、コラムを書くことも何年振り?何もかもが久しぶりのワタクシでございます。と、言うことで改めて自己紹介から始めさせていただきますね。

名前は「木村美加」と申します。香川県高松市在中。生まれも育ちも、いわゆる「うどん県」。一度も県外で生活をしたことがない生粋の讃岐人です。幼き頃から製麺所のうどんを食べ、四国は野球王国と言われていた頃から高校野球が好きになり甲子園に行きたいが故、県下で高校野球の名門校に入学し、しっかりと甲子園に応援に参りました。

その頃(高校時代)に、地元のラジオ放送局で番組作りに参加し、将来は「声を使った仕事がしたい!」と夢を抱き、地元の短大に進学し放送局でイベントの仕事のバイトをしていました。でも、その当時は自分の夢を叶えることができないままIT企業に就職し、1年足らずで退職して結婚。子供を産み育てるも自分の夢を捨てきれず、放送やイベント制作の会社の門を叩いて、司会・ラジオやイベントディレクターの仕事に就きました。

それから約30数年。今でもこの業界の仕事をさせていただいております。全国大会の司会や、香川県や高松市のイベントの企画運営、皇室関係の仕事もさせていただき、天皇皇后両陛下が目の前をお歩きになるということも!また、ラジオとかでは郷ひろみさんと何度もご一緒することがあるなど、本当に多種多様な現場ありです。

そこで、司会やイベント仕事で培った経験を活かし、いろいろな講師もしています。大学や短大生にプレゼンテーションやキャリアデザインなど講義などなど。現在は2026年2月に第6回が開催される「高松国際ピアノコンクール」の事務局でも仕事をしています。

このピアノコンクールは日本三大ピアノコンクールの一つとされているもので、それに携わることができることは大変光栄なことです。もちろん出場者にコンクールで優秀な成績を収めてもらい、ここから世界に羽ばたくピアニストに育ってもらうことも大切だと思います。でも、香川県や高松の魅力をコンテスタントのみなさんに存分に味わっていただき、「高松って素敵なところ」「またプライベートでも来たい!」と思ってもらうことも大切だと思っています。コンクールの主会場は、穏やかな瀬戸内海や島々が望める、風光明媚な場所。

ただ・・・残念なことに、ここにずっと住んでいる市民や県民にとっては、【当たり前】の風景であり、それが世界に誇れる財産だとは感じていないことが現実です。

では、ここからはそんな香川県を、少しだけ紹介して参りましょう。

「うどん県 それだけじゃない香川県」

これ、キャッチコピーです。要潤さんが、うどん県副知事でポスターのモデルです。それだけ、讃岐うどんが香川県の定番の食べ物となっていると言えます。でも、他にもある香川県の名物料理はなに?

まず、今月は1月なので、お正月にちなんだ料理、お雑煮について。最近ではSNSでも取り上げられることが多くなり珍しくなくなってきたかもしれませんが、讃岐名物「餡餅雑煮」。みなさんは召し上がったことがありますか?我が家は、子供たちが餡餅入りの雑煮が好きで、4日間連続で作っています。具材は結構小ぶりの大根と金時人参と青のり。味噌は白味噌仕立て。年末のスーパーには、雑煮用の大根と人参がセットとなって店頭に並びます。

さて、ではなぜ香川県では餡餅雑煮が食べられるようになったのかご存じですか?それは~

幕末~明治ごろ、香川県で和三盆などの砂糖がつくられるようになりましたが、とても貴重なもので、庶民は口にできなかったそうです。そこで、「せめて正月の三が日だけでも」と、お餅に甘い砂糖の餡をたっぷりと入れた「餡もち雑煮」をつくるようになったと言われています。白味噌仕立ての汁に輪切りの大根や人参、餡入りの丸餅を入れているのは「今年も家庭円満で何事も丸くおさまるように」との願いが込められているからだそうです。上には瀬戸内海を思わせる青のりを振りかけるのが香川のお雑煮です。

昔の方の知恵から生まれた「餡餅雑煮」。これが香川の郷土料理となっています。

また、香川県では、オリジナル野菜や肉、果物などがたくさん出来ました。実は、香川県に生まれ育った私には一つだけ理解が出来ていない香川名物の料理があります。

それは「骨付き鳥」。

発祥の地は、香川県中讃地区。そこには骨付き鳥のお店がありましたが香川が鶏肉の産地だとは認識がありませんでした。でも、あれよあれよという間に、香川名物となっていました。香川県の観光PR隊を引き連れて仕事をしてきていた私は本当にびっくりしましたが、これを目当てにたくさんのみなさんが香川県を訪れてくれるのもまた、良しです。

2025年は瀬戸内国際芸術祭が春・夏・秋会期が開催されます。国内外からたくさんのみなさんに「世界の宝石」と言われる瀬戸内海の多島美をお楽しみいただければ幸いです。先ほど記した「餡餅雑煮」を召し上がっていただけるお店もございます。讃岐うどんはもちろん、他にも香川県を味わっていただきたいと思います。

とはいえ、県内に住んでいる若者たちはどちらかというと地元の良さを感じることができず関西や関東圏に出ていていることが現状です。今住んでいる私たち世代が香川県の良さを認識し、次世代に伝えていくことから始めなければいけないのではないかと常々思う今日この頃。

私は、香川県から出て生活をしたことがないけど、地元の良さをしっかりとみなさんにお伝えできればと思い、今もそんな仕事をしております。KNSで、または香川県にお越しの際にはお声がけくださいませ。

奥深いところまでご案内いたしますよ。

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