Members Column メンバーズコラム
知らない世界を知る楽しさ大切さ、そして今からも
立間康裕 (スキャドロン株式会社) Vol.630
ドローンを活用した測量、調査、3D設計をご活用されたい方は、私までご連絡下さい!と言いたいですが、私にはまだまだ力不足!そんな元行政職OBの土木技術者です。でも、
歩行者系道路整備や商店街のカラー舗装などには詳しい道路専門の私が、何故そんな会社に行く事になったのか?
学生時代、油絵ばかり描いて勉強しなかった反省も有り、奉職してからは結構真面目に 勉強や業務、お付き合いをした様には思います。そんな中でも非常に貴重だったと思うのは、二回の第3セクター組織への出向です。最初は「(株)湊町開発センター」、いわゆるOCATの建設運営を担当する会社でした。当初は、周辺の区画整理の担当をする予定でしたが、段々と準備が遅れているCAT機能等の調整を任される事になり、世界が一変! 当時は大阪市を含めた13社からの出向社員により構成されていて、社内調整だけでも苦労の連続でした。ところが話し合いや交流を続けていると、民間企業の行政への見方や思い、また 同業他社同士の企業文化の違いなどが分かって来て非常に興味が増し、業務以外の情報なども知ることが出来、世界が広がった様な記憶が残っています。 因みに、関西電力・大阪ガス・JR・JTB・近ツリ・日本旅行・高島屋・近鉄百貨店・日本航空・全日空・・・、関係先でも近畿運輸局・関西国際空港・南海電鉄・KATE・・・と多彩でした。
次の機会は、「西大阪高速鉄道(株)」への出向です。ここでは今の「阪神なんば線」延伸事業の地元対策を中心に担当しました。訴訟を抱えながらの地元対策でしたが、もともと 地元との交渉は慣れていたので打たれ強さもあり、関係者のご協力で何とかクリアが出来ました。この期間では、反対派の主張を聞きながら相手の本音を引き出して対策を考える事、
また阪神電気鉄道全般の状況や組織概要と多くの社員の方々を知ることが出来ました。 結果的には、このことにより退職後に「梅田1丁目1番地計画」に参画させて頂くことになり、その後、当時の現場所長からのお誘いで、地下道整備を請け負っていた(株)奥村組にお世話になり、最後まで見届ける事が出来ました。
また、“知る”と言うことでは、大学の先生方とのお付き合いや国土交通省など国機関の
方々とのお付き合いも欠くことは出来ません。行政に所属していた頃は、多くの諮問委員会などを組織していたため、色々な大学の先生方や国機関の幹部の方々にもお世話になり、 異なった視点からのご意見なども頂戴して非常に勉強になった事が記憶に残っています。そして、優秀なコンサルタント。優秀な卓越した知識とアイデアを持つコンサルタントの方々との交流は、不断からでも多くの情報やヒントを頂けるので、大変有難く思っています。
以上ダラダラと経歴を書いて来ましたが、私は今でも4団体ほどのNPO等の組織に参加しており、色々な刺激を受けながら交流をさせて頂いています。KNSもその一つですが、
私の場合は、K:語ってN:飲んでS:刺激を受ける!かも知れません。また、出来るだけ広い年層や知らない分野との交流にも心掛けるため、フットサルやゴルフにも出来るだけ参加しています。これは私のSDGsですね。
そんな私が「梅田1丁目1番地計画」事業も竣工し、奥村組を退こうと思っていた時に、今のスキャドロン(株)の紹介を頂き、若い二代目社長の熱い思いを知る事になり、最後のお勤めをさせて頂くことになりました。知らない世界を知り少しでも見聞を広め、自らの立ち位置を知り出来る限り社会と係わっていく。それが今の自分であり生き様ではないか!と考えました。知らない方と出会う楽しさ、知らない事を知る喜び、そして継続していける有難さ。そんな“今”が有る事を心から感謝しています。
最後に一つ、私が気に入っている「心の言葉」をご紹介しておきます。(もう20年以上、毎年気になった本やお話の一部のフレーズを書き留めて、手帳に記載しています。)
「歳を重ねるだけで人は老いない。 理想を失う時に初めて老いが来る。」
(サミュエル・ウルマン「青春」より)
そうです。青春とは「心の様相」(心の持ち様)なのですね。皆さん、今からです。