Members Column メンバーズコラム
「みまもりあいプロジェクト」ご紹介
高原達也 (社団法人セーフティネットリンケージ) Vol.464
当社団のご紹介をさせて頂きます。代表をしております高原達也というものです。
「認知症関連行方不明届出数=1.5万件」。この社会問題を解決するために地域が持つ助け合いの心「互助」を「ICT技術」がサポートする発想で生まれた「捜索支援アプリと緊急連絡ステッカー」を使って、万一の際に地域で助け合える協力者を増やし、見守り合える街を育てる「みまもりあいプロジェクト(厚生労働省介護ロボットを活用した介護技術開発支援モデル事業)」を2017年4月から開始。最大の特徴は、個人情報を保護した状態で家族が直接協力者に探索依頼ができ、発見した際、お互いの電話番号が非表示の状態でご家族と連絡が取り合えます。(日本初・特許技術を活用)これにより地域が主体となって、見守り合える街を育てることが可能になり、現在アプリDLが50万件、導入自治体22か所。お祭り・イベント会場で当社団の見守り訓練が昨年度全国で70ヵ所、ご家族や学生を中心に約1万人規模の参加頂きました。来年は支援領域をさらに広げていく予定でいます。
今回は2つの仕組みをご紹介致します。
「地域」がすでに持つ助け合いの気持ち「互助」を「ICT技術(情報通信技術)」がサポートしていく発想で生まれた、「緊急連絡ステッカー(名称:みまもりあいステッカー)」と「捜索協力支援アプリ(名称:みまもりあいアプリ)」の2つの仕組みで、各地域で発生する認知症徘徊の問題に関わります。
(1) 日本初、緊急時に協力者とご家族が直接対話できる「緊急連絡ステッカー」について
お財布やカバン、携帯、衣服、靴、帽子などに、日本で唯一の特許技術を活用した「緊急連絡ステッカー(みまもりあいステッカー)」をつけてもらうことで、万一迷子になっても、発見した協力者が「みまもりあいステッカー」に記載されたフリーダイヤルに電話してステッカーに記載されているID番号を入力すると、個人情報をお互いに公開することなく、家族が予め通報先として登録した電話に直接連絡がかかる仕組みです。電話番号は2回線まで登録が可能で1番目の通報先が不在、圏外、電源オフの場合は2番目に登録した電話番号に自動で再転送、緊急時のつながる可能性を高めます。
協力者とご家族の通話内容はすべて録音管理されており安心です。(通話前に録音されていることを協力者に自動アナウンスいたします。万が一の際はサーバーから協力者の携帯番号把握が可能。)
そのほかにステッカーに期待される追加効果として、協力者とご家族が直接対話できるため、例えば心疾患等身体的に持病がある方が外出先で救急搬送されるような出来事が発生した場合、このステッカーを身につけていれば搬送先の病院からご家族に直接連絡をとることが可能になります。また外出時の物忘れが心配な人に対して、携帯や手帳、財布など小物類にこのステッカーを張り付けておくことで、万一紛失して交番に届けられた際に直接連絡をもらうことが可能です。外出時の「落し物をした際の早期回収」を期待できます。
(2) 協力者にアプリで捜索依頼ができる「捜索支援アプリ」
「みまもりあいアプリ」は「スマホ」と「ステッカーに記載されている個人識別IDとフリーダイヤル」を使って、アプリをダウンロード(DL)した協力者の力を借りて早期発見につなげる捜索協力支援ツールです。アプリをDLした協力者に「捜索依頼」と「捜索者情報(探してほしい方の情報)」をプッシュ通知で送ることができます。
配信したい捜索者情報はご家族で管理することができ、協力者への配信範囲(半径500m、5?、10?、20?)の指定も可能です。協力者に配信されるスマホ画面は、住所・氏名・電話番号等の個人情報を公開せずに事前取得したステッカー記載のID番号とフリーダイヤルによる表記により、早期発見に欠かせない捜索者の顔写真を抵抗なく掲載することができます
さらにシステムは24時間365日稼働しており、ICT技術により発見された際にご家族と協力者が個人情報を保護された状態で直接通話することができ、行政や警察が間に入ることなく早期帰宅等への対応が可能となります。また発見時に報告ボタンを押すことで、すべての協力者に発見通知が配信され、配信されたすべての「捜索者情報」は自動消去される仕組みとなっています。
「みまもりあいアプリ」の利用料は双方ともに無料です。ご家族で個人情報を保護するためのID番号を取得したい場合は、当社団会員になってID番号の取得が必要となります。
ID取得者にはIDとフリーダイヤルを記載したステッカー48枚をご提供いたします。
ステッカー着用の際は、万が一スマホをもたないガラケー所有者に保護された際にも、ステッカー記載IDとフリーダイヤルからご家族に直接緊急連絡することが可能になります。以上ご興味ある方がおりましたら、「みまもりあいプロジェクト」で検索頂ければと思います。