Activity Report 活動報告
第53回産業クラスター研究会
客員研究員として、フランスでご研究をされただけに、豊富な事例やご自分で撮られた多くの写真を用いて、フランスの文化、習慣、生き甲斐といった国民性からクラスター政策(その背景-現状)に至るまでを、極めて詳細にご報告して頂きました。
ハイテク型、シーズ別(産業別、分野別)のクラスターも多い一方で、地域の特性を活かしたユニークなクラスターも多いというフランス型クラスターの特徴には大変興味を感じました。
とりわけ、別のクラスター(その地域が他地域に比べいち早く経験している課題は何か?あるいは地域が抱える問題の中で何が将来グローバルに普遍的な問題になるかを見極めて先駆的モデルを作る→結果的にそれが国際競争力になるという戦略的クラスター)のお話しは、日本の地域においても大いに参考になる話でした。
ご多忙の中で貴重なご講演をして頂いた山口隆之さん、本当にありがとうございました。
■日時:2007年2月27日(水) 19:00-21:00
■場所:メビック扇町 2階会議室
■テーマと内容:特集!フランスの産業クラスター
-フランスにおけるクラスターの動きと中小企業-
講師:関西学院大学商学部助教授 山口隆之さん
1.フランスの概要
地勢、産業、中小企業の地位、企業を取り巻く文化
2.クラスターとは何か?
3.フランスにおけるクラスター政策
・背景
・「地域(地場)生産システム」と「高度産業技術集積地」
4.ローヌ=アルプ、リヨンの概要と産業ポテンシャル
5.ローヌ=アルプ、リヨンにおけるクラスター
・いくつかの事例
6.おわりに:フランスにおけるクラスターの特徴