Members Column メンバーズコラム

クリエイティブアウォード関西

田中冬一郎 (輪音プロジェクト)  Vol.231

田中冬一郎

KNSの皆様、ご無沙汰しています。『あらゆる社会課題をアート的に解決する』NPO。輪音(わおん)プロジェクトの田中冬一郎ともうします。私達は前述の通り『あらゆる社会課題をアート的に解決する』為に、増加しつつある社会課題を広い意味でのアートがもつ2つの力『他人を想う』イメージとしての『想像力』そして解決不能と思われる問題を突破するクリエイティブとしての『想像力』を信じて、ジャンルを越えて、様々なプロジェクトで解決(=ここでは直接的な意味『solve』ではなく間接的な意味『rosolve』を指す)に取り組んでいるのですが。今回はそうした活動の1つ。KNSの定例会でも話題提供させていただいた2014年度の『クリエイティブアウォード関西』について紹介させていただきます。
http://creativeaward.jimdo.com/

『クリエイティブアウォード関西』それは昨年、2013年からスタートさせた年1回開催の名前通り関西内の『クリエイティブ』創造的な活動を『アウォード』つまり授賞式を通じて発表させていただく事で全国に可視化し、発信していくプロジェクトなのですが。そもそも、このプロジェクトを始めたきっかけは2つ。1つは最近のイベント型のまちおこしにも当事者として関わっている立場で感じた”最近イベントが多すぎて、互いの活動をちゃんと検証する機会が少なくないか?”そんな気持ちと”アート、ソーシャル、デザインといったカテゴライズ内に拘るのではなく、ジャンルを越えた評価ができないか?”という疑問が根本にあったりします。

さて、そんなこんなを背景にスタートさせたこの公募プロジェクトですが、おかげさまで昨年は数十組の沢山の関西各地の皆様の個人、団体のエントリーをいただきまして、計18組の関西、そして全国の審査員の皆様の評価、そして会場の皆様の投票を経て、記念すべき?第1回グランプリには最終的に和歌山の人口約3000人の小さな漁師町、加太で開催されている『Kisssh-Kissssssh映画祭』が輝きました。(もっとも個人的な感想としては映画祭の主催者達の企画立ち上げ時から関節的に関わっていたので、驚きも多少でしたが)企画スタート時はどうなるものか?と思い悩んでいた部分もありましたが、終わってみれば、バランス良く。また願っていた通りに関西各地から様々な応募があった事に喜びと胸をなで下ろしたのを覚えています。

そして、その結果を踏まえて、現在。近づく9月末のエントリー締切を間近に迎えて、2014年度『クリエイティブアウォード関西』のプロジェクトを進めているのですが。運営側として話せる範囲内で本年度に既にエントリーされている方々について現在思うのは”僕自身、日頃から大阪、そして関西圏のクリエイティブな活動にアンテナを張っていたつもりなのですが。そんな自分の認識出来ているイメージを軽く越えて、本当に今は様々な人が自分のマイプロジェクトをもって活動されているのだな”という実感。何だか、その事だけでも昨年以上に心からの手応えとして嬉しく感じていたりします。

何故なら。今の時代は経済、人口など様々な事が縮小していく時代。その中で様々な社会課題が沢山顕在化していく。そんな話がありますが。仮に『全体』がそうだとしても。一人一人の『個人』が”それぞれに、そしてそれぞれのやり方で”これからの社会の可能性を切り開こうとしている。その流れ自体に大きな可能性を感じるからです。おおげさかもしれませんが、そうした個人個人の活動が集合する事で、肩肘はらなくても社会は思うよりも簡単に『より良くなるのではないか?』そう思えるからです。

同様にKNSの定例会に参加する都度、感嘆するのは参加されている方『それぞれが』本当に『それぞれのやり方で』活動されていて、その事を”本番”の飲み会で存分に表現されている事です。それは一つ一つも素敵な話は多いですが、それ以上に、その多様性に可能性を感じるからです。そうした一人一人の一歩で、例え時間がかかっても、何かしら更新できる。バージョンアップできると信じる事ができるからです。

長くなりましたが、最後にお願いを重ねて1つ。そんなわけで自身『クリエイティブな活動をしている』そんな方とか、締切までは後数日となりますが、是非2014年度『クリエイティブアウォード関西』へのエントリーを宜しくお願いします(笑)関西の未来の為に。

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