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古代都市と未来都市 エジプト・ドバイを訪れて

武村智司 (滋賀県環境事業公社)  Vol.740

KNSの世話人のひとり 武村です。

以前は定期的にアジアや近隣の国々を旅行していたのですが、コロナ禍を超え7年ぶりの2024年11月に少し遠方の「エジプト」・「ドバイ」を訪れてきたので、その一部を紹介させていただきます。

 

≪古代遺跡の宝庫 エジプト≫

エジプトといえば、ピラミッド。特に首都カイロにある「ギザの三大ピラミッド」は4,500年前の建造物で、その巨大さには圧倒されました。一番巨大なクフ王のピラミッドは平均2.5tの石を約230万個も積み上げられ建造されたものです。ピラミッド内部も入ることができますが、蒸し暑い中、人ひとりが通れる急な階段や通路で腰をかがめて進んでいくことになります。閉所恐怖症の人にはお勧めできないと思います。重機などがない当時に、硬く巨大な岩をどこから切り出し、どのようにして運び、精密に積み上げて巨大な建造物を作り上げたのか、建築方法は諸説あるようですが、本当に不思議でなりません。

カイロからナイル川を1,000㎞以上遡った「アスワン」という都市には、3,300年前にラムセス2世によって作られた「アブ・シンベル神殿」があります。大神殿には、高さ20mの巨大な4体のラムセス2世像が祀られており、その大きさには圧倒されました。神殿内部にも10mのラムセス2世の像が8体そびえ立ちっています。近くには、ラムセス2世が王妃ネフェルタリのために建造した小神殿もあります。

アブ・シンベル神殿の目の前には、「アスワン・ハイ・ダム」があります。ナイル川の氾濫抑制、農業用水の確保、安定的な電力供給などを目的に1970年に完成した高さ111m、幅3,600mの巨大なダムで、ダムによりできた「ナセル湖」は琵琶湖の約8倍もある世界最大級の人造湖です。

アスワンから約300㎞北の「ルクソール」という都市には、ツタンカーメン王墓をはじめ、60を超える歴代の王が眠る墓が岩山に広がる「王家の谷」があります。渓谷の切り立った崖の中に地下へと続く道が掘られ、暗く静寂で神秘的です。どの墓の壁や天井の色彩や細かな彫刻が見事で、中には巨大な石棺があり、表面に施されたレリーフは素晴らしいものでした。

ルクソールには、巨大な建造物である「カルナック神殿」と「ルクソール神殿」があり、2つの神殿を結ぶ参道の両脇には、約1,200体のスフィンクスが並んでいます。カルナック神殿は、四方を約600mの壁で囲まれたエジプトでも最大規模の神殿で、中央にはラムセス2世が建てた高さ15mの柱が134本そびえ立っており、迫力満点でした。柱には、王や王妃の姿が彫られています。ルクソール神殿の中庭には、円柱とラムセス2世の巨像が交互に立っています。ラムセス2世は、アブ・シンベル神殿にも祀られており、絶大な権力と自己顕示欲の強さを物語っていることが窺えます。

 

≪急成長する都市 ドバイ≫

ドバイは、7つの首長国から構成されるアラブ首長国連邦の一つで、近未来的な建築物と伝統的なアラビア文化の融合が魅力的な都市です。

「ブルジュ・ハリファ」は、2010年に完成した世界一の超高層ビルで、その高さは828mです。世界一速いエレベーターでわずか35秒で到着した124階と125階にある360度のパノラマビューの展望台から世界有数の超高層ビルが建ち並ぶ景観や砂漠の美しい風景など、壮大な景色を一望することができます。

ブルジュ・ハリファに隣接した「ドバイモール」は、サッカー場200個分、東京ドーム23個分に相当する広さで、1,200軒を超える小売店があるショッピングモールです。その中には、世界最大級の水槽がある水族館や動物園があり、オリンピック規模の広さを誇るドバイ・アイス・リンクや大きな屋内シネマコンプレックスなども併設されています。

ドバイには近代的な超高層ビルなどの建築物が建ち並ぶ一方で、伝統的な建造物を保存している地区や「スーク」という活気あふれる商店街のような市場がある「オールド・ドバイ」というエリアがあります。狭い路地やサンドベージュ色でまとまった伝統的な建物が立ち並び、レトロな雰囲気が漂う街並みで、静かで落ち着いた雰囲気を満喫することができました。ファッション小物や雑貨が手に入る「オールド・スーク」、スパイス屋さんが多く集まった「スパイス・スーク」、金の宝石店が立ち並ぶ「ゴールド・スーク」巡りは、伝統的な風情を味わうことができました。

ドバイは、石油埋蔵量が少ないため、観光・金融・運輸などに力を入れており、ドバイ国際空港は、ヨーロッパ、アジア、アフリカを結ぶハブ空港として世界でも最大級の利用者数を誇っているとのことですが、5倍の規模を持つ新たな空港を建設中でドバイはこれからも発展していくようです。さらに、ドバイの人口は増え続けており、外国人の招致にも力を入れており、人口の9割が外国人で占めているといわれています。地下鉄に乗った際には、20歳代から40歳代ぐらいの働き盛りの年代の人が多い印象で、活気に満ち、パワーを感じました。

 

ピラミッドを代表とする数々の遺跡があり悠久の歴史を感じる「エジプト」

多様な文化とビジネスが交差して成長し続ける「ドバイ」

日本からは10~14時間が必要ですが、現地でしか味わえない醍醐味を実感してみてはいかがでしょうか。

 

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