Activity Report 活動報告

コミュニティスポット2525 Vol.45

会場風景

話題提供者のアットマークリアスNPOサポートセンター(@リアス)事務局長川原さんの、岩手の方言「おばんでございますー。(こんばんは)」で始まった今回のコミュスポは、「釜石の復興とこれからの課題」についてでした。
昭和30-40年代は新日鉄釜石のおかげで賑わっていた街が徐々に衰退していく中、お菓子屋さんやスポーツ屋さんなどの街の若手が賑わいを取り戻すことを目的に2004年に@リアスを設立したこと。
震災後に緊急雇用創出事業を活用し、ピーク時には約120名のスタッフ(現在は約30名)で支援物資の提供などの震災復旧や復興の活動を続けられていること。

震災復興住宅の建設は計画通り進んでいるものの、仮設住宅からの移転が思うように進まず、一方で、仮設住宅の老朽化や地主への土地返却や復興住宅でのコミュニティ形成の難しさと高齢者の孤立化が課題になっていること。
宅地造成については、盛り土が工期を延ばしたことも一因で元の住民の半数は戻らないと言われており、空き地の活用方法が課題となっていること。
地域住民と大学生ボランティアが参加して「街づくり」や「健康」等について学ぶ「釜石・大槌大学プロジェクト」や5年を経ても今なお不安定な暮らしを強いられている現状を伝えようと今年も開催している「復興カメラ展」の話。などなどをお聞きし、参加者で意見交換をしました。
復興カメラ展は、まだまだ支援をお願いしたいという思いと共に、熊本・鳥取と震災被害が続いている中で、これから震災に遭われるかもしれない方々に「備え」を考えるきっかけにしてもらえたらという思いで活動されているというお話が印象深かったです。
また、皆さんの復興が終わった時点で川原さん達の職がなくなり、それからが川原さん達の復興が始まるとお聞きして本当に頭が下がる思いでした。

■日 時:2016年11月21日(月)
 会 議:19:00 – 21:00 (開場:18:30)
 交流会:21:00頃 –
■場 所:ハービスPLAZA 5F会議室
     (大阪府大阪市北区梅田2丁目5-25)
■テーマ:「釜石の復興とこれからの課題 – 心の復興と震災の継承 – 」
■話題提供者:川原 康信さん
      (NPO法人 アットマークリアスNPOサポートセンター事務局長)
■主 催:関西ネットワークシステム
■共 催:梅田MAG(阪神電気鉄道(株))

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