Activity Report 活動報告

第10回地域産業政策研究会

細越健志

第10回地域産業政策研究会では、この程岩手県が推進する「国際リニアコライダー(ILC)計画」について現状報告頂きました。ILCの誘致を通して、地域における科学技術振興施策のあり方や地域活性化について意見交換しました。

 日時:2014年2月24日(月)19:00-21:00
 場所:クリエイティブネットワークセンター大阪 メビック扇町
 報告者:細越 健志さん 東北ILC推進協議会 事務局次長
     http://www.tohoku-ilc.jp/
 報告テーマ:宇宙創成の謎に迫り、東北と世界をつなぐ-国際リニアコライダー(ILC)計画
     (東日本大震災からの復興に向けて)

交流会風景

 概要:東日本大震災からの真の復興のためには、震災前の状態に戻すだけではなく、
    将来を担う東北の子どもたちに夢と希望を与え、東北、そして日本の復興に資する
    取組が求められます。
    東北の北上山地が有力な候補地になっている国際リニアコライダー(ILC)は、
    世界最先端の素粒子研究施設であり、これを核とした、国内外の研究者が居住する
    国際学術研究都市の形成と、関連産業の集積等を図ることが、震災からの真の復興と
    日本の再生につながります。
    本研究会では、ILC計画の概要と意義、誘致の現状、ILCの誘致によってもたらせる
    経済面や地域振興面での効果、ILCから生み出されるイノベーションの可能性などに
    ついて報告しました。

  【国際リニアコライダー(ILC)計画とは】
   “インターナショナル・リニア・コライダー”(略称:ILC)は、全長31-50kmの地下トンネルに建設される加速器
   (電気を帯びた粒子を加速する装置)を中心とした大規模研究施設のこと。
   世界中の研究者が協力して、「世界に一つだけ」建設しようという計画。
   現在、素粒子物理学者の国際的組織が中心となって検討を進めています。
   ILCは、トンネルの一方から電子(e-)を、もう一方から陽電子(e+)を入れ、
   直線の加速器でほぼ光の速度まで加速し中央で衝突させ
   「宇宙誕生=ビッグバン」直後の状態を再現し、質量の起源や時空構造、宇宙誕生の謎の解明を目指します。

 主催:関西ネットワークシステム地域産業政策研究会
 協力:岩手県大阪事務所

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