Activity Report 活動報告
第85回産業クラスター研究会
第85回産業クラスター研究会 - クリエイティブクラスターを考える その1
様々な政策は、経済を持続的に成長させるという前提にもとに設計、施行され、経済成長は、人間の社会が達成しなければならないほとんど唯一の目標となっています。経済が成長するか鈍化するかは人間社会の様々な要因が生み出す結果であり、成長への期待はただの願望・盲信に過ぎません。しかし、経済がマイナス成長するという前提は禁忌の如く遠ざけられ、見て見ぬふりをされています。現実的には経済のマイナス成長が経営や雇用などの面で様々な問題を生じさせているのに・・・。
最近「経済成長という病?退化に生きる、我ら」という著作を出版された、株式会社リナックスカフェ代表取締役の平川克美さんをお迎えして、マイナス経済成長の時代を生き抜く我々にとって、いま本当に考えなければならないこととは何かを考えました。
参加して下さったみなさんと一緒に深夜まで、活発な意見交換と交流を深めました。遠路大阪までお越し下さった平川さん、本当にありがとうございました。
■開催日時:2009年10月19日(月) 19:00-21:00
■会場:扇町インキュベーションプラザ メビック扇町2F
■テーマ:「経済成長という病-退化に生きる、我ら(独立クリエイターの今後の生き方を考える指針)」
■話題提供者:株式会社リナックスカフェ代表取締役 平川克美さん
http://www.linux-cafe.jp/
■協力:扇町インキュベーションプラザ・メビック扇町
■平川克美さんのプロフィール
1950年 7月19日生まれ
1975年 早稲田大学理工学部卒業
卒業してプータロー生活を堪能した後、1977年村上春樹の小説を地で行く様に(「1973年のピンボール」だったけ?)友人と渋谷道玄坂に株式会社アーバン・トランスレーション(現在D2E2株式会社)を設立し、社長に収まる。
道玄坂は、戦後恋文横丁があった日本翻訳ビジネス史では由緒あるところで、同社において、ラブレター、文芸書から日立、サン・マイクロシステムズなどのコンピュータマニュアルまでの翻訳作業を仲間と楽しみながら行う。(最近哲学書ベストセラーとなっている「おじさん的思考」の内田樹は、小学校の同級生で、同社を一緒に立ち上げた仲間のひとり。)同社は、一般書籍として、「日本絵解き事典」全16巻を編集。その他100冊ほどの書籍を編集した。
長野オリンピックや、ワールドカップフランス大会の公式ガイドブックなども編集制作した。
1999年1月 シリコンバレーのインキュベーションカンパニーであるBusinessCafe, Inc.設立に参加、現在同社CEO
2000年4月 ビジネスカフェジャパン設立 現在同社代表取締役ファウンダー上記2社で、オープンソースベンチャーのビジネスプラン作成や、資金調達支援などをしてゆく過程で、これまでのビジネスパラダイムを打破するコミュニティビジネスとしてのリナックスカフェの構想に携わり、2001年5月株式会社リナックスカフェを設立。現在同社代表取締役社長