Activity Report 活動報告

第11回循環型社会研究会

第11回KNS循環研は、コスモポリタ・カーニバル協力事業として、「”まち”と”むら”から循環型社会を考える」をテーマに住之江区の名村造船所跡地で行いました。

■開催日時:2006年10月7日(土) 14:00-15:30
■開催場所:black chamber & 名村造船所跡地

ゲストは、兵庫県春日町でインターネット
TV局「田舎.tv」をプロデュース、地域情報をインターネットで配信し、都市に住まう人の
こころのふるさとづくりと、田舎での地域活性化に取り組む、情報社会生活研究所代表 小橋昭彦さん。

丹波市春日町中山は、兵庫県の中ほどにある山間の集落です。東西およそ2キロ、南は登山客にも人気の高い三尾山、北は日本海に注ぐ由良川の支流、竹田側に囲まれた農村です。
およそ100世帯ほどがこの地に暮らしています。

小橋さんの情報社会生活研究所は、この田舎tvの取り組みで平成17年度地域づくり総務大臣撫イを受賞されています。

田舎tvのコンセプトは「こころのふるさと」。地域情報サイトとして異色に思えるのは、投稿者のルール。
1)イベント情報を掲載しない
2)名所・旧跡の情報を掲載しない
この二つです。

普通これって地域情報サイトに欠かせないものなのでは?
小橋さんの考えは、「皆さん田舎にいてしたいことは、本当は縁側で寝そべって一日中のんびりしたり、野山の草花を子どもの頃の目線で懐かしんだり、そうした都会では感じることの出来なくなった日常なのではないでしょうか」
このため、投稿者は、春日町での日常の暮らし、何気ないことを、田舎tvに投稿されるようにしかけたのだそうです。

何か特別な行事がなければ投稿できないと感じる地域情報サイトより、あぜに花が咲いたよ、野菜が育ったよ、木の実が落ちてきたよ、そんなありふれた日常が、この春日町の暮らしの充実であることを、住民が認識し、発信する。
これが「こころのふるさと」という共感を呼ぶのだなあと、あらためて感心しました。

田舎tvでは多数のビデオクリップを閲覧できるほか、草むらにしかけたライブ映像も楽しめます。

春日町へはJR福知山線の黒井駅が最寄り駅。ちょうど前の週の日曜に「里山ウォークディ」を開催したとのこと。
http://walkday.net/

地域通貨「サト」を活用し、解放された民家でわらじ作りの体験や、昔のままの水路でのザリガニ釣りなど、田舎の暮らしをのんびり体験できるプログラムを、この里山ウォークデイでは楽しむことができたそうです。
ぜひ来年、お邪魔してみたいと思いました。

小橋さんはクールな情報サイト「今日の雑学」の編集長でもあります。http://www.kobashi.ne.jp/
ぜひ、こちらのサイトもご覧ください。

第11回循環研の後半は、「よみがえれ魚庭の海」というタイトルで、現在熊取町助役をされている室井俊一さんのご活躍をレポートしました。

大阪湾が、1960年代からの埋め立て事業が本格化するまでは、漁獲高一位の豊かな海であったことを覚えている人はどんどん少なくなっています。
大阪湾300ポイントを調査した結果、大阪湾の溶存酸素量が非常に悪化し、魚をはじめとする海の生物が生きられなくなっている。

そのことの原因の一つに、海底にヘドロが蓄積し、藻場の形成が見られなくなっていることから、室井さんが小学生や地元の皆さん、ボランティアダイバーの皆さんと取り組んでこられたコンブ漁礁の社会実験や、アマモの田植えなどの地道な活動をご紹介しました。

藻場の形成が進むと、大阪湾は美しさを取り戻し、魚たちが帰ってくることが期待できるといいます。
素敵な宇宙船地球号という番組では、これらの取り組みの紹介のほか、緩傾斜護岸を施行した関空島の周辺で藻場ができ、大阪湾では幻の動物となっていたスナメリが帰ってきたといいます。

http://www.tv-asahi.co.jp/earth/midokoro/2005/20050424/index.html

人工により失った自然を取り戻す活動ははじまったばかり。室井さんはそのキーマンのお1人でもあります。大阪湾再生の活動に、皆様もどうか参加してください。

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