ｺﾐｭﾆﾃｨｽﾎﾟｯﾄ2525 Vol.64＆オープン・サイエンス研究会 Vol.11　今井潤さん（岩手大学）

　今回は、KNS世話人（東北支部）でもある今井　潤さん＠岩手大学 研究支援・産学連携センターから「岩手大学のアントレプレナーシップ教育」と題して、岩手大学地域協創教育センターが行っているイーハトーヴ協創コースなどについて話題提供いただきました。イーハトーヴ協創コースのコンセプトは、心の豊かさとイノベーションマインドを併せ持ち、高い専門性と実践力を兼ね備えたレジリエントな（人材を育成変化を恐れず自ら考え行動できる）人材を育成するというところにあるのですが、私としては今井さんの起業家を育成するというより、「変革者」を育成することを目指しているという言葉が印象的でした。そして、それもさることながら、岩手で生きる、岩手と縁のある地域の多様な方々との協創活動を通じて、それを軌道に乗せていることが驚きです。岩手の銀行や企業はどうしてこんなにも大学の活動に協力的なのか、これほど多くの地域で活躍する若い社会人がどうして学生の伴走者（ペーサー）として活動できるのか、などと考えてしまいます。その下地としてこれまでのINSの活動によって培われたものがあったのかもしれませんね。
　ともあれ、コメンテーターとして協力いただきました鶴田さんをはじめ、質疑応答も活発で盛り上がる会となりました。もちろん交流会も大いに盛り上がり、皆様本当にありがとうございました。

■日　時 ： 2025年12月23日（火）

　開　会：19:00

　会　議：19:00から20:45まで（話題提供、フリーディスカッション）

　交流会：21:00頃から

■場　所 ： ハービスPLAZA 5F会議室（大阪府大阪市北区梅田2丁目5-25）

■プログラム

◎テーマ　「岩手大学のアントレプレナーシップ教育」

◎話題提供者　今井　潤（いまい　じゅん）さん

　：岩手大学  研究支援・産学連携センター 教授、岩手大学地域協創教育センター　副センター長、　　　　　　INS（岩手ネットワークシステム）事務局長、NPO 未来図書館 幹事

産学官連携および大学発ベンチャー育成支援のほか、学生の地域での様々な活動支援等を行っている。1993年千葉大学大学院自然科学研究科（博士（学術）物理化学）、1993年岩手大学工学部応用分子化学科助手、2000年岩手県工業技術センター化学部、2002年岩手大学地域共同研究センター助教授、2016年岩手大学三陸復興・地域創生推進機構教授、2022年岩手大学　研究支援・産学連携センター副センター長・教授