Activity Report 活動報告

コミュニティスポット2525 Vol.63 &オープン・サイエンス研究会 Vol.9& Smips関西

 今回は、Smips関西を兼ねての開催ということで、まずは、この4月に活動25周年を迎えたSmips(知的財産マネジメント研究会)について隅蔵さんからご紹介いただきました。総合オーガナイザーとして、まさに25年間牽引してきたのですから、ご自身の歩みとも重なるわけですが、それにとどまらず、オープンイノベーションを目指す湘南アイパークの事例や米バイドール法から45年という観点からの話題も含めてご紹介いただきました。
 続く鈴木さんには、2024年10月にコロンビアで開催されたCOP16(生物多様性条約第 16 回締約国会議)での議論をご紹介いただきました。COP16では、既に様々な産業利用がされている遺伝資源のデータの活用から生じる利益の配分について議論されましたから、それだけでもいろいろなせめぎあいがあったわけですが、そこに至る道のりも長く険しいもので、鈴木さんは関わり始めた2010年に名古屋議定書が採択される少し前辺りまで立ち返ってお話しいただきました。個人的な話になりますが、20年来のつきあいのある私としても、彼が長い時間をかけて全国の大学・研究機関を回り、研究者に生物資源の活用方法に係る知識を普及し、理解を広め、結果として体制を整えることに尽力してきた歩みを知ることができ、感慨深いものがあります。
 と言いつつ、コロンビアのお国柄や文化まで含めて、裏話も含めて、ご紹介いただきましたので、大いに楽しめました。もちろん交流会も大いに盛り上がりました。ありがとうございました。

 

■日 時 : 2025年8月29日(金)
 開 会:19:00
 会 議:19:00から20:45まで(話題提供、フリーディスカッション)
 交流会:21:00から

■場 所 : ハービスPLAZA 5F会議室 (大阪府大阪市北区梅田2丁目5-25)

■主 催 :関西ネットワークシステム(KNS)
■共 催 :梅田MAG(阪神電気鉄道(株))(https://umeda-mag.net/)
■共 催 :Smips(知的財産マネジメント研究会)(https://www.smips.jp/)

■プログラム
◎テーマ「デジタル化された遺伝情報へのアクセスとに関する利益配分」

 生物多様性保全を実施する上で重要な論点となる「デジタル化された遺伝情報へのアクセスとに関する利益配分」を取り上げました。じつは、遺伝資源のデジタルデータ(DNAの解析から得られた塩基配列データ)は、既に様々な産業活動でも利用されているらしいのですが、それを活用することで生じる利益の配分について議論を重ねた、2024年10月にコロンビアで開催されたCOP16(生物多様性条約第 16 回締約国会議)は、生物多様性保全の実施段階へと移行するための重要なステップだったそうです。このCOP16に参加し、交渉の最前線に立たれていた鈴木睦昭さんから話題提供をいただきました。
 また、鈴木さんは国立遺伝学研究所の所員としてCOP16に参加されたわけですが、こうした活動を行うようになったきっかけにSmips(知的財産マネジメント研究会)の存在が大きく関わっています。そして、このSmipsはこの4月に活動25周年を迎えました。そこで、総合オーガナイザーとして、まさにSmipsを25年間牽引してきた隅蔵康一さんにも参加いただき、話題提供をいただきました。

◎話題提供者
・鈴木 睦昭(すずき むつあき)
 国立遺伝学研究所 リサーチ&イノベーション・ブリッジセンター ABS支援室長
 Smips産学連携分科会オーガナイザー
・隅蔵 康一(すみくら こういち)
 政策研究大学院大学 政策研究科 教授
 Smips総合オーガナイザー

 

PAGE TOP