Members Column メンバーズコラム

「大阪エヴェッサ」から感じること

増田洋平 (株式会社みのりの里)  Vol.773

KNSの皆さま、こんにちは。

2回目のコラム投稿です。

四半世紀近くずっと同じ文化施設(LICはびきの)に勤めておりましたが、この春に体育施設(タケダハムはびきのコロセアム)へ異動となりました。

施設規模も大きく、大きな大会など開催される日は満車対応に追われたり、出庫時の混雑状況に対して、厳しい市民からの意見を頂戴したりする毎日で、全く新しい環境で悪戦苦闘しながらも、楽しく忙しい日々を送っております。

他愛もない投稿ですが、暇なときに目を通していただければ幸いです。

 

・今回の投稿は「大阪エヴェッサ」について

体育施設へ異動になったからではなく、その前からスポーツ全般が好きだったのですが、近年、力を特に入れて見ているのが大阪唯一のB.LEAGUE(プロバスケ)チーム「大阪エヴェッサ」です。

大阪エヴェッサのファンの呼称「ヴェッサー」の私も一員です。

 

・これまでの歩み

日本のバスケ界はbjリーグとJBLの2つのリーグが存在していました。

大阪エヴェッサはbjリーグに所属し、B.LEAGUEになってからも強豪の琉球ゴールデンキングスとしのぎを削っていました。

ただ国際バスケットボール連盟(FIBA)から1国には1リーグが望ましいと通達を受けたにも関わらず、統一リーグを発足できず、とうとう日本代表チームが国際試合への出場資格停止処分を受けてしまいました。

統一リーグへ本気で取り組むため、Jリーグ初代チェアマンの川淵三郎氏が中心となり改革を行い、2016年にようやく2リーグを統合させ、B.LEAGUEが発足しました。

発足してからB.LEAGUEと共に大阪エヴェッサも発展し続け、今年で10周年を迎えます。

来年からは新たな大きな変革「B.LEAGUE PREMIER」へさらに飛躍します。

 

・伝統の一戦

先日、堺市のだいしんアリーナで初めてB.LEAGUEの試合が開催され、bjリーグ時代からのライバルである琉球ゴールデンキングスを大阪エヴェッサが迎えました。

キャパは3,000席越え、最寄りは堺駅と比較になりませんが、駐車場キャパが同規模でだったので、同じ体育施設を運営する立場として、近隣のアリーナ状況をチェックする意味も兼ねて観戦しました。

アリーナ外にはキッチンカーや地車などが並び、アリーナ内では地元堺の太鼓や地元企業を交えたパフォーマンスなどが行われ、ティップオフ前に楽しめる演出が考えられ、チケットは早々に完売する盛況ぶりでした。

施設の設備、運営規模を考えると差があり過ぎて、残念ながら参考にはなりませんでした…。

試合は伝統の一戦に相応しい内容で、オーバータイム(延長戦)にもつれ込む接戦となり、大いに盛り上がりました。

※まだの方はぜひ一度ご観戦ください!

 

・試合後

満員御礼だったので、帰りは車の渋滞で出庫に1時間くらいかかってしまいました。

精算機が一つしかないとこうなることは承知していましたが、どっと疲れたまま精算機に近づくと、出庫をフォローしている若い一人の女性がいることに気づきました。

チケットを渡す際に「運営の方ですか?エヴェッサ、アリーナのどちらですか?」とたずねた所、「ヴェッサーです。」と一言。

なんと私と同じ一観客(エヴェッサファン「ヴェッサー」)の方でした。

ファンとしての心構えの違いに感心するだけでなく、このような市民に愛される施設運営を目指さなくてはと気づかされる一日となりました。

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