年寄り笑うな行く道だもの

増田たくみ (トゥーキャンコンサルティング)  Vol.198

それは「時間の長さは年齢に反比例する」という説です。すなわち、5歳の1年は人生の1/5、でも50歳の年は人生の1/50ということで、5歳の子に比べて、50歳の人は10倍速く感じるというのがその内容です。なるほど、親に昔、「最近、時間が経つのがはやいねん。」と話すと、「なに言ってんの、これからまだまだ早くなるよ！」と言われた経験がありますが、まさに、その通りで私も知らない間に年をとっているのですね．．．（涙）私の年齢をあえて申しませんが、現在折り返しあたり？！と思っているのですが、この調子でいくと人生案外短いかも？！1日、1日大切に過ごさなければ、と思う今日このごろです。
それはさておき、現在私は、堺のS-Cube（インキュベーション施設）での仕事を中心に起業のご相談や中小企業さんのお手伝いをさせていただいておりますが、最近は介護に関連する事業のご相談や起業が増えているなぁと感じています。もちろん、世界に前例のない速さで高齢化が進み、世界最高水準の高齢化率となり、どの国もこれまで経験したことのない超高齢社会を迎えているのですから、みなさんも周りで、日本の高齢化を身近に感じておられることが多いのではないでしょうか？？？これら企業の事業内容はといえば、私がお伺いしている方々だけでも、介護用品の開発、製造、販売から訪問看護、介護事業、介護用品のレンタル事業、介護情報提供事業など、製造からサービスまで、「介護」と一口に言っても、その内容は様々です。しかし、それぞれの企業の方からお話を伺うと介護業界は他の業界以上に縦割りで、利用者の方が情報を手に入れようにも、ほとんどの場合、病院から紹介されたケアマネージャーさんからの情報だけを頼りに介護サービスを受けることとなり、結果、利用者の方やその家族の立場にたったものが提供されないこともあるようです。また、介護用具についても、それを製造されている企業さんのお話を伺っているとかなり多方面からリサーチをされて製造されているのですが、一方、現場の方のお話を伺うと、利用者の部屋のスペースにそぐわない、利用者の方の症状に合わないなど福祉用具も利用しにくいものが数多く存在することを知りました。そんな折、先日定例会も開催させていただいたATCのエイジレスセンターにS-Cubeの入居企業さんをご紹介させていただいたご縁で、セミナー企画のご依頼をいただきました。（エイジレスセンターにつきましては、治村さんのコラムで詳しく書かれています。→http://www.kns.gr.jp/column/1204.html）それであれば、私がお話させていただいている企業の方々やその関係の方々に一同に介していただき、縦割りでなく、横の情報を是非交換していただく場を作りたい！と思い、KNSメンバーの方々にもご協力いただきまして、明日、1月30日（水）と2月10日（水）13:00より下記のセミナーを開催することになりました。

第1回　これからのバリアフリーに必要なもの
http://hukushikaigo-event.blogspot.jp/2013/12/130.html
第2回　福祉用具の利用～現状とこれから～
http://hukushikaigo-event.blogspot.jp/2013/12/220.html

平日の昼間でお忙しいとは思いますが、様々な方にお集りいただき、情報交換していただきたいと思っておりますので、ご興味がありましたら是非ご参集ください！！「子供叱るな来た道だもの 年寄り笑うな行く道だもの」。私も近い将来の自分のこととして、これからも企業の方々と一緒に考えて行きたいと思っています。