Members Column メンバーズコラム
連携するということ
長谷川新 (個人事業主) Vol.300
KNSの皆様、子供や家内から名刺の数が多いので何をしているのかサッパリ解らないと言われている個人事業主の長谷川と申します。ある時は大阪市都市型産業振興センターで大学発ベンチャー支援を行い、ある時は大阪商工会議所で医療機器開発のコーディネーターを行い、ある時は、けいはんなで個別企業様の支援を行ったりと色々な技術開発系の事業開発のサポートを行っております。
関西には多くの大学や行政団体が中小企業様、ベンチャー様の支援を行っている中で、企業の支援という目的をより効果的に実現するためには連携してお互いのリソースを上手く使って効果的にサポートしたら良いのにと15年ほど前にこの世界に関わりだした時から感じておりました。KNSはじめ色々なご縁で外から連携して仕事をするケースを重ねるうちに、プロジェクトに参加しないかというお声をかけて頂くケースに組織間連携で行ったほうが良い場合や、中に入り込んで実働部隊として働く場合など、その時その時最適な形を擦り合わせながら多方面の方からお仕事を頂いております。モバイル環境の発達や、社会通念の変化で以前は認められなかった多様な働き方ができるようになってきていると感じています。ドラッガーがネクスト・ソサエティ ―で言っていたことが進行しているのかもしれません。同じようなミッションを持った複数の組織のお仕事に関わらせていただく中で、私自身が媒介となって、一つの企業様の事業支援を色々な組織で用意されているメニューや機能を適切にご利用いただく案内をすることを通じて、組織連携を行うこともあり、それぞれの組織の運営上のよいところなどを勉強させて頂き、他の組織の方にお伝えしたりすることで、支援の効率を高めるために連携がより深まればと感じております。
企業様の事業を資金、人材、商談案件・用途開発などの面でサポートさせて頂くうえでは、人脈は本当に有り難いもので、この件なら、どこどこの誰々にというのが広がりだすと中小企業様、ベンチャー様に時間的にも無駄の無いご紹介ができるようになります。その為には具体的案件で一緒にお仕事をすることが一番かと思います。適切なお繋ぎやサポートができたときには、両方の方から感謝されますが、見誤ると両方の方からクレームになりますし、それぞれの方は素晴らしい方でも相性もありますので、本当に難しいのですが、多くのしょっぱい体験と、少ない喜びを大切にして、まだ前例のないようなビジネスに企業の方と伴に取組んでいけることの有り難さを感じております。理想的には、必殺仕事人のように、みなさん別々の組織の別々の仕事をしている人が、プロジェクトベースで集まり、課題を解決したら解散というようなスタイルで、案件ごとにベストな体制を組めたら良いなと思いながら(秘密結社モデルと仰っておられ方もいらっしゃいますが・・・)、KNSの運営されている世話人の皆様はそれを、世に先駆けて実現されておられ、私にとって良い目標になっております。
3月12日には大阪大学中之島センターでKNSの定例会が準備されています。阪大様からもお仕事を少し頂いておりますので、よき定例会になるようお手伝いできればと思います。3月の定例会で皆様に、お会いできる日を楽しみにしております。